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発売戸数が減り続けるのは市場構造そのものが原因です。建築費や用地費上昇ではありません。2025年の首都圏発売戸数は過去最低の2.3万戸。リーマンショック前は8万戸。マンションデベロッパー数は激減です。リーマンショックでカタカナ系と呼ばれた新興上場デべは20社以上破綻。2008年の首都圏マンションデべは227社でしたが2024年には103社に減少しました。なぜ新規参入がないのか。マンション事業の難易度が増したから。立地も含め商品の細やかな作りこみやブランドイメージなど、総合的に事業に取り組まなければマーケットに評価されません。低金利であっても産業として高度化し、マンション事業参入のハードルは上がり、必然的にノウハウと資金力のある大手デべのシェアが高まり、コロナ前に大手メジャー7社のシェアは50%越えです。なおその後のシェアは落ちています。建築費上昇で大手が得意とする再開発大規模物件工事が遅延したりとん挫したりしているからです。
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2018年頃管理業界大手の住友不動産建物サービスが、不採算・過剰要求の管理組合に対し解約を申し入れ。それまではまずあり得なかったことですが、その後他の大手管理会社が追随します。契約外の無償サービス「今後はやりません」。自社標準から外れるイレギュラー対応は拒否するのが当たり前。居住者から管理人へのカスハラが野放しのマンションだとあっという間に理事長宛ての解約予告通知が届きます。一昔前は相見積もりを取れば管理委託費は安くなりました。管理会社に要求すればなんでもやってくれた平成デフレ時代はとうに過ぎています。管理会社撤退の筆頭は「小規模高経年物件」です。小規模なら不採算、そして築30年の高経年物件なら区分所有者老齢化で管理費増額できず理事になりてがおらず意思決定も困難となります。理事会業務を管理会社が受託する外部管理者方式を頼んでもコストが高く高リスクを理由に断られます。それどころか既存管理契約の継続すら断られて自主管理となってしまう管理組合も複数出現しています。今やマンションにとってのリスクは管理会社に逃げられることです。
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